青空文庫

「訣れも愉し」の感想

訣れも愉し

わかれもたのし

初出:「若草 第一〇巻第六号」1934(昭和9)年6月1日

坂口安吾12

書き出し

私はあの頃の自分の心が良く分らない。色々のことを考へてゐた一聯の憂鬱な月日が遥かに思ひ出されるのであるが、どんなことを考へてゐたのやら、どんな気持でゐたのやら、それが失はれた夢の記憶を辿るやうでたよりないのだ。余り考へすぎたために其の考へが段々私自身から遠距かり、結局私はまるで私とは無関係な考へをあの頃思ひつめてゐたのだらう。私はあの頃よく街を歩いた。そして街毎の空気々々に別々の香気を感じ、さうい

2021/06/18

19双之川喜41さんの感想

 ほぼ片思いのような 若い男と 若い娘とその母親は 作者の知り合いで 駅頭に 見送りにいく。 訣別(けつべつ)の後に 若い男の見せた 切ない祈りを込めた 厳しい表情が 忘れられない。

2021/04/14

b53e79cfe52cさんの感想

登場人物の誰にも共感できない。不思議な物語ですね。

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