青空文庫

「乳の匂ひ」の感想

乳の匂ひ

ちちのにおい

書き出し

……その頃、伯父は四条の大橋際に宿屋と薬屋とをやつてゐた。祇園の方から鴨川を西に渡つて、右へ先斗町へ入らうとする向ひ角の三階家で、二階と三階を宿屋に使ひ、下の、四条通りに面した方に薬屋を開いてゐたのだつた。そして宿屋の方を浪華亭といひ、薬屋の方を浪華堂と呼んでゐた。私は十三歳の夏、この伯父を頼つて京都へ行つたのだつた。中学へでも入れて貰ふつもりで行つたのだが、それは夢で、着いた晩、伯父はお雪さんと

2019/11/04

19双之川喜41さんの感想

 洗眼のために 惜しげもなく 胸をひろげ 母乳を 注いでくれたのは 昔は 乞食の子だった女である。 ほかには 色っぽい場面は ありませんから 気落ちしてはいけません。 作者は早死にの為 寡作ですけど 心を打つと感じた。

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