とんねるないのかいか
書き出し
兵庫県と岡山県の境になった上郡と三石間の隧道の開鑿工事は、多くの犠牲者を出してようやく竣工しただけに、ここを通る汽車は、その車輪の音までが、「骨がたりない、トコトコトン」と聞えると云って、車掌たちから恐れられていた。それは十数年前の夏の夜のことであった。新らしく乗りこんだ一人の車掌が、熱くてしかたがないので、展望車のデッキに出て涼んでいると、何かしら冷たいものが背筋を這うたような気がした。と、その…
9741e0063ebbさんの感想
見たと思っている人は、本当に恐ろしいのだろう。