青空文庫

「千匹猿の鍔」の感想

千匹猿の鍔

せんびきざるのつば

書き出し

大正十二年九月一日、高橋秀臣君は埼玉県下へ遊説に往っていたが、突如として起った大震災の騒ぎに、翌二日倉皇として神田錦町の自宅へ帰ったが、四辺は一面の焼野原。やっとのことで家族の行方を捜し当たが、家族は着のみ着のままで、家財道具などは何一つ持ち出していなかった。無論家宝として高橋君の愛玩措かざる光広作千匹猿の鍔もどこへ往ったか判らなかった。高橋君は人手に渡ったものか、それとも焼けたものか、人手に渡っ

2021/05/15

9741e0063ebbさんの感想

物にまつわる話は面白いね。

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