しんでいたひひ
書き出し
昔から山には魑魅、水には魍魎がおると云われているが、明治二十年比の事であった。日向の山奥で森林を伐採した事があって、附近の者は元より他国からも木客が集まって来たが、その木客だちは、昼は鬱蒼たる森林の中ではたらき、夜は麓に近い山小屋へ帰って来た。それは夏の夜の事であった。木客たちは夕飯の後で、例によって露骨な男女の話をしていると、谷を距てた前方の山から、「おうウイ」と云う声が聞えて来た。それは何人か…
9741e0063ebbさんの感想
確かに夜の海や山には、不思議が有りそうだ。