おっときょういくじゅうよんしゅ
初出:「婦人界」1933(昭和8)年9月号
書き出し
(1)気むずかしい夫何が気に入らないのか、黙りこくってむっつりしている。訊いてもいっては呉れないで、渋い顔をするばかり。従って家内中で腫ものにでも触るような態度を取り、そばを歩くに、足音さえも窃むようになる。こういう性質は神経衰弱その他生理的な病気が伏在している為めに来ることもあれば、当人の我儘から来ることもある。病気なれば気の毒、早速医者の手にかかるがいいが、もし我儘だったらあんまり卑屈にへいへ…
雨の昼
或る母の話
根岸お行の松 因果塚の由来