青空文庫

「貧しき日録」の感想

貧しき日録

まずしきにちろく

初出:「新潮 第四十二巻第五号」新潮社、1925(大正14)年5月1日

牧野信一49

書き出し

こゝは首都の郊外である。タキノが、突然——(といふのはタキノ自身にとつて、そして一年程前に、これも突然主人を亡くして、こゝから二十里あまり離れてゐる海辺の寒村に彼のたつたひとりの小さな弟と二人で佗しく暮してゐたタキノの母親にとつての副詞に過ぎないことを断つて置かう。彼女は、その長男であるタキノの帰郷を予期してゐたのだ。タキノ自身も、こゝに移る二日前までは、そのつもりだつた。古き世から伝はる所謂「帰

2020/11/16

19双之川喜41さんの感想

 牧野は 親から 日記を書くことを強制され 嫌々ながら書いていたのが 今となっては はからずも 飯の種の文章力の下地と成ったのは 捏造(ねつぞう)日記も役には立ったとも 言えるかも知れない。 馬鹿の定義は 容易に反論できることを  簡単に断定してしまう御方を 指すことが あるらしいけど 少なくとも 厳しい批判は免れているように思えて仕方がないと感じた。

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