青空文庫

「繰舟で往く家」の感想

繰舟で往く家

くりふねでゆくいえ

初出:「若草 第十一巻第三号」宝文館、1935(昭和10)年3月1日

牧野信一12

書き出し

春来頻リニ到ル宋家の東袖ヲ垂レ懐ヲ開キテ好風ヲ待ツ艪を漕ぐのには川底が浅すぎる、棹をさすのには流れが速すぎる——そのやうな川を渡るために、岸から岸へ綱を引き、乗手は綱を手繰つて舟をすすめる、これを繰舟の渡しと称ふ。その娘の家の裏門は川ふちに開いて、繰舟で向ふ岸の街道に渡つた。橋は見霞む川下の村境ひのはてであつたから、その繰舟はあたりの人々にとつてもこのうへもない近みちであつた。「春来頻到——」離室

2025/05/10

時間旅行者さんの感想

…不思議な読後感のある作品だった 恋愛小説だったのか ミステリーだったのか 本当はホラーなのか

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