ゆきのひ
初出:「文学界 第三号」1893(明治26)年3月31日
書き出し
見渡すかぎり地は銀沙を敷きて、舞ふや蝴蝶の羽そで軽く、枯木も春の六花の眺めを、世にある人は歌にも詠み詩にも作り、月花に並べて称ゆらん浦山しさよ、あはれ忘れがたき昔しを思へば、降りに降る雪くちをしく悲しく、悔の八千度その甲斐もなけれど、勿躰なや父祖累代墳墓の地を捨てゝ、養育の恩ふかき伯母君にも背き、我が名の珠に恥かしき今日、親は瑕なかれとこそ名づけ給ひけめ、瓦に劣る世を経よとは思しも置かじを、そもや…
b9ef941530ccさんの感想
樋口一葉の雪の日は、これも古文の授業ですな。