青空文庫

「時男さんのこと」の感想

時男さんのこと

ときおさんのこと

初出:「童話」コドモ社、1924(大正13)年5月

土田耕平17

書き出し

時男さん——それは私の幼な友だちの名まへです。年は三つ違ひで、私が尋常科三年生の時、時男さんは六年生でありました。だから、お友だちといふよりも、まあ兄さんのやうなものでした。私は、父と母と三人暮しで、町はづれの借家に住んでゐました。そこから、父は町のお役所へ、毎日通つてゐました。時男さんの家は、私の家から三軒目の隣でした。私が三年生になつたばかりの頃、時男さんは、外からそこへ移つて来たのであります

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