ランプのよる
――学芸会のための一幕劇
――がくげいかいのためのひとまくげき
初出:「ごんぎつね」筑摩書房、1951(昭和26)年10月
書き出し
人姉妹旅人法螺吹きの泥棒少年所森の近くの一軒家。姉妹にあてがはれた小さい勉強室時春になつたばかりの風の夜(机を向ひあはせて姉と妹が、一つのスタンドの光で勉強してゐる。机上には桜草の鉢がおいてある。)(風の音)妹ひどい風ね。(汽車の音)妹九時の上りかしら。姉さうぢやないわ、八時十分の下りよ。妹ああ、早くお父さん達帰つていらつしやらないかなあ。(スタンド消える)妹あら、停電よ。姉電球がきれたんぢやない…
19双之川喜41さんの感想
影絵の幻が 訪れてくるという趣向であり 深い意味を持たせた会話も 潜ませてあるので 読み聞かせにも 集団朗読の素材としても 向いているかもしれないと感じた。