ならのきだいがくしののじゅく
書き出し
楢ノ木大学士は宝石学の専門だ。ある晩大学士の小さな家へ、「貝の火兄弟商会」の、赤鼻の支配人がやって来た。「先生、ごく上等の蛋白石の注文があるのですがどうでせう、お探しをねがへませんでせうか。もっともごくごく上等のやつをほしいのです。何せ相手がグリーンランドの途方もない成金ですから、ありふれたものぢゃなかなか承知しないんです。」大学士は葉巻を横にくはへ、雲母紙を張った天井を、斜めに見上げて聴いてゐた…
19双之川喜41さんの感想
「貝の火」商会から 学士は 蛋白石を捜すように頼まれた。 岩頸やら貴重宝石の 揉め事が聴こえたりして 地学的には堪能した旅だった。 時空間を 遡る。 賢治の作品としては 規模が 大きいのに 驚く。