青空文庫

「戯曲時代」の感想

戯曲時代

ぎきょくじだい

初出:「演劇新潮 第一年第十一号」1924(大正13)年11月1日

書き出し

雑誌の創作欄が、昨日までは小説のみで埋められてゐたのに反し、読み物としての戯曲が可なりの頁数を占めるやうになつた今日の時勢を、誰かゞ、名づけて戯曲時代と呼んでも、それは少しも不思議ではない。『戯曲時代』——これは、また、十月創刊の一同人雑誌の標題である。その同人の一人が、自ら「劇芸術界の山椒」と名乗るその雑誌の内容については、他に、之を評する適任者があらう。それはさうと、雑誌『戯曲時代』を生んだ世

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