青空文庫

「小山内君の戯曲論」の感想

小山内君の戯曲論

おさないくんのぎきょくろん

――実は芸術論――

――じつはげいじゅつろん――

初出:「演劇新潮 第一年第十号」1924(大正13)年10月1日

書き出し

「……私は、此の牢屋のやうな暗い処で蠢いてゐる人間のために一つの窓を明けて、人間の貴さを見せてやる、それが芸術家の仕事ではないかと思つてゐる。真暗な牢屋の壁に一つの穴をあけて、明るい世の中を見せる。そこでは人間が獣でもなければ、神様でもない、人間は人間であつて同時に超人である。私はそれを見せて貰ひたい」「私の標準は甚だ狭いかも知れない。人道主義的だと云はれるかも知れない。けれども、若し劇といふもの

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