青空文庫

「築地小劇場の旗挙」の感想

築地小劇場の旗挙

つきじしょうげきじょうのはたあげ

初出:「新演芸 第九巻第七号」1924(大正13)年7月1日

岸田国士13

書き出し

日本にはじめて純芸術的劇場が建てられ、その当事者が、何よりもまづ未来に目的を置いて、根本的な演劇革新運動を起したといふことは、実に愉快である。「最初に現れたものをいきなり見られ、いきなり判決を下される事は迷惑至極である」だらう。僕は決してそんなことはしないつもりである。「我々の使命は、如何なる形に於てなされるか、今我々自身予想することは出来ない」と、同劇場の首脳の一人は宣言する。ジャック・コポオも

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