青空文庫

「芸術座の『軍人礼讃』」の感想

芸術座の『軍人礼讃』

げいじゅつざの『ぐんじんらいさん』

初出:「演劇新潮 第一年第五号」1924(大正13)年5月1日

書き出し

脚本について——同じショウのものでも、『ウォレン夫人の職業』と『アンドロクレスと獅子』との間には、殆ど一人の作家だけの距りがある。然し乍ら、その距りはショウが写実主義を作品の根柢に置くか、或はファンテジイを作の基調とするかによつて自ら生ずる二つの傾向であると云へる。そこで此の『軍人礼讃』であるが、これは写実主義の手法と、作者のファンテジイとが相半ばして、いづれを主とも定め難きものであらうと思ふ。そ

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