青空文庫

「いてふの実」の感想

いてふの実

いちょうのみ

古典の翻案喪失と記憶自然と人間の冥通叙情的幽玄静謐

書き出し

そらのてっぺんなんか冷たくて冷たくてまるでカチカチの灼きをかけた鋼です。そして星が一杯です。けれども東の空はもう優しい桔梗の花びらのやうにあやしい底光りをはじめました。その明け方の空の下、ひるの鳥でも行かない高い所を鋭い霜のかけらが風に流されてサラサラサラサラ南の方へ飛んで行きました。実にその微かな音が丘の上の一本いてふの木に聞える位澄み切った明け方です。いてふの実はみんな一度に目をさましました。

2021/01/06

19双之川喜41さんの感想

 実が 北風に乗って 遠くに飛ぶとしたら わくわくするでしょうし 心の準備も いるでしょう。 風もないのに 一斉に 散るところを 見た人が いるそうです。

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