青空文庫

「馬地獄」の感想

馬地獄

うまじごく

下層階級の描写労働者の苦悩孤絶都市の異化叙情的寂寥憂鬱

書き出し

東より順に大江橋、渡辺橋、田簑橋、そして船玉江橋まで来ると、橋の感じがにわかに見すぼらしい。橋のたもとに、ずり落ちたような感じに薄汚い大衆喫茶店兼飯屋がある。その地下室はもとどこかの事務所らしかったが、久しく人の姿を見うけない。それが妙に陰気くさいのだ。また、大学病院の建物も橋のたもとの附属建築物だけは、置き忘れられたようにうら淋しい。薄汚れている。入口の階段に患者が灰色にうずくまったりしている。

2025/02/09

8eb05d040692さんの感想

今もこの手のしょうもない詐欺師は尽きない

2023/05/27

中央原理さんの感想

駅前によくいるこの手の詐欺師が昭和の初めの頃にもいたのが分かってなんだか可笑しかった

2022/10/16

鍋焼きうどんさんの感想

荷馬車を牽く馬を不憫に思い、馬面の寸借詐欺男に金を恵んでしまう顛末。黙々と荷を牽く馬は貴く、人を騙す人間は醜い。

2021/05/06

496b7f29770aさんの感想

陰気な橋を往復する彼と、鞭にうたれ必死で渡りきろうとする荷馬車は瓜二つのよう……。ある男に親切心から銭を渡すも、後日そういう手口で小銭を稼いでいる男を目の当たりにして、どうしようもなく複雑な気持ちになった。「惻隠の情」という言葉が何とも虚しい。

2017/01/31

b9ef941530ccさんの感想

織田作之助の馬地獄とは荷馬車引く馬の辛さを言う。大阪に架かる多くの橋には勾配があり、かなりきつく、勢いで一気に通り抜けようとするが、途中で堪らなくなり、後に引きずられてしまう。お馬さんが、苦しいと鳴く。

2016/11/01

652a80165a76さんの感想

馬が過重な荷を引かされ鞭打たれる姿はもののあわれを誘い、ホームレスの如き男を助けるが騙された!と知る終わりはシニカルですね。

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