青空文庫

「「壇」の解体」の感想

「壇」の解体

「だん」のかいたい

初出:「大阪朝日新聞」1932(昭和7)年1月19日~22日

中井正一15

書き出し

文壇、画壇、楽壇、歌壇、俳壇、乃至学壇、評壇等々、それはそれぞれ犯すべからざる神聖なるにわである。空間的な特殊ななわ張りである。その中に置かれることで、或種の安心と尊敬をむさぼることの出来る一つの聖域である。人々はその中に祭られんことをのみ希っている。又別の考え方より見れば、動物が自らを保護せんために群れをなし、群れの一部分となることで或種の安心をもつこと、これが人間それ自身を他の動物より区別せし

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