青空文庫

「落葉日記」の感想

落葉日記

おちばにっき

初出:「婦人公論 第二十一巻第六号~第二十二巻第五号」1936(昭和11)年6月1日~1937(昭和12)年5月1日

岸田国士278

書き出し

一の一郷田梨枝子は、叔母と並んで東京駅のプラット・フォームに立つてゐる。そして、今着いたその汽車から降りて来る筈の父親の顔をちつとも覚えてゐないのである。「すぐ教へてね、叔母さま……。いやだわ、いろんな人が顔を突き出して……」「ああ、お待ちなさいつてば……。あたしだつて間違ふかも知れないよ」心細い話だが、これも十年会はないうちに、兄がどんなに変つてしまつたか、さつぱり見当がつかなかつた。震災の翌々

2019/11/07

19双之川喜41さんの感想

 身近な人々との  相い続く別れが まるで 生木から 舞い落ちる葉を 暗喩(あんゆ)の 手懸かりとして プロットを 綴ったようにも 感じられる。 言っても仕方がないことではあるけど 日記なので 文章の流れに  身を委ねる のは ないものねだりということになるかもしれないと思った。

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