青空文庫

「人生終に奈何」の感想

人生終に奈何

じんせいついにいかん

人生の意義文学不信死の受容分析的厳粛憂鬱

書き出し

人生終に奈何、是れ實に一大疑問にあらずや。生きて回天の雄圖を成し、死して千歳の功名を垂る、人生之を以て盡きたりとすべきか、予甚だ之に惑ふ。生前一杯の酒を樂しむ、何ぞ須ひん身後千載の名、人は只※行樂して已まんか、予甚だ之に惑ふ。蝸牛角上に何事をか爭ふ、石火光中に此身を寄す、人は只※無常を悟りて終らんか、予甚だ之に惑ふ。吁、人生終に奈何。將た人は只※死するが爲に生れたるか。嘗て一古寺に遊ぶ、檐朽ち柱傾

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