青空文庫

「或教授の退職の辞」の感想

或教授の退職の辞

あるきょうじゅたいしょくのじ

初出:「思想 第八十三号」1929(昭和4)年4月

書き出し

これは楽友館の給仕が話したのを誰かが書いたものらしい、而もそれは大分以前のことであろう。初夏の或晩、楽友館の広間に、皓々と電燈がかがやいて、多くの人々が集った。この頃よくある停年教授の慰労会が催されるのらしい。もう暑苦しいといってよい頃であったが、それでも開け放された窓のカーテンが風を孕んで、涼しげにも見えた。久しぶりにて遇った人もあるらしい。一団の人々がここかしこに卓を囲んで何だか話し合っていた

2017/02/20

芦屋のまーちゃんさんの感想

生徒=黒板を前に座る者 先生=黒板を後に立つ者 彼の生涯は黒板に対し一回転しただけであった。 学問に生きた人間の真摯な姿なのだろう。

2016/12/08

bdd53005a915さんの感想

去り際の充実。 残された終日。

1 / 0