青空文庫

「墓」の感想

はか

書き出し

一八八三年七月十七日、草木もねむる真夜なかの二時半のことである。ベジエ墓地のはずれに建っている小さなほったて小屋に寐起きをしている墓番は、台所のなかへ入れておいた飼犬がけたたましく吠えだしたので、その声に夢を破られた。すぐに寐床を降りていってみると、どうやら小屋のまわりをルンペンか何かが徘徊してでもいるらしく、犬は、夢中になって吠えながら、頻りに戸の下のところを嗅いでいる。そこで墓番のヴァンサンは

2024/04/14

19双之川喜41さんの感想

 深夜に 墓地に 鋤と提灯と槌を 持って 忍び込み 土葬された 愛人の墓を あばこうとして 墓守りに 捕まったのは 青年弁護士であった。それほどの 愛なのか 狂気なのか 自ら自身で 弁護というか 弁明が 展開される。変わり果てた 遺骸に そうまでして 執着するのは 理解に 苦しむと 感じた。

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