たいしょうじょりゅうはいくのきんだいてきとくしょく
初出:「ホトトギス」1928(昭和3)年2月
書き出し
前期雑詠時代大正初期のホトトギス雑詠に於ける婦人俳句は、女らしい情緒の句が大部分であったが、大正七年頃より俄然、純客観写生にめざめ来り、幾多の女流を輩出して近代的特色ある写生句をうむに到った。実に大正初期雑詠時代は元禄以来の婦人俳句が伝統から一歩、写生へ突出した転換期である。一近代生活思想をよめる句(1)近代生活をよめる句凡そ現代人ほど生活を愛し、生活に興味をもつ者は無い。昔の俳句にも接木とか麦蒔…