青空文庫

「怪しの館」の感想

怪しの館

あやしのやかた

初出:「サンデー毎日」1927(昭和2)年6月15日

国枝史郎59

書き出し

一ここは浅草の奥山である。そこに一軒の料理屋があった。その奥まった一室である。四人の武士が話している。夜である。初夏の宵だ。「どうでも誘拐す必要がある」こういったのは三十年輩の、いやらしいほどの美男の武士で、寺侍かとも思われる。俳優といってもよさそうである。衣裳も持ち物も立派である。が、寺侍でも俳優でもなく、どうやら裕福の浪人らしい。「どうして誘拐いたしましょう?」こうきいたのは三十二、三の武士で

2022/04/14

阿波のケンさんさんの感想

莫大な財産を残した妻の遺言に振り回される夫、妻の恋人、養女などを描いた作品。しかし嫌味な内容ではない。

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