青空文庫

「蜜柑」の感想

蜜柑

みかん

初出:「新潮」1919(大正8)年5月

書き出し

或曇った冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待っていた。とうに電燈のついた客車の中には、珍らしく私の外に一人も乗客はいなかった。外を覗くと、うす暗いプラットフォオムにも、今日は珍しく見送りの人影さえ跡を絶って、唯、檻に入れられた小犬が一匹、時々悲しそうに、吠え立てていた。これらはその時の私の心もちと、不思議な位似つかわしい景色だった。私の頭の中には云いようの

2026/02/27

艚埜臚羇1941さんの感想

  別離の 挨拶に こめられた 鮮やかな 蜜柑 色鮮やかに 脳裏に 瞬時に 浮かぶ。時を 超え 場を 超えて 多くの方に 鮮明な 詩情をも 投げ つける。敬服する。

2025/04/04

8eb05d040692さんの感想

良い話だった。

2024/07/16

四宮さんの感想

目の前で起こったちょっと味わい深い良い話

2018/02/22

a54e72e495e2さんの感想

爽やかな読了感。また読みたくなる一編。とてもよいです。

2018/01/05

40644f15664bさんの感想

塾のテキストで読んだので、見てみた。 あざやかに宙を舞う蜜柑がはっきり思い浮かびました。

2017/07/04

851536d4d983さんの感想

退屈で憂鬱な光景が、一つの気付きで見違えるように晴れやかになる瞬間。 ばらばらと散る蜜柑の色彩が、鮮やかに目に浮かびました。

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