アグニのかみ
初出:「赤い鳥」1921(大正10)年1月、2月
書き出し
一支那の上海の或町です。昼でも薄暗い或家の二階に、人相の悪い印度人の婆さんが一人、商人らしい一人の亜米利加人と何か頻に話し合っていました。「実は今度もお婆さんに、占いを頼みに来たのだがね、——」亜米利加人はそう言いながら、新しい巻煙草へ火をつけました。「占いですか?占いは当分見ないことにしましたよ」婆さんは嘲るように、じろりと相手の顔を見ました。「この頃は折角見て上げても、御礼さえ碌にしない人が、…
19双之川喜41さんの感想
丁寧に読み進んでも 誰かやったのかは 解らんのです。 まあ 神か人かも見当がつきません。 謎を残す結末は 嫌いではありませから 気に入ってます。