青空文庫

「南風譜」の感想

南風譜

なんぷうふ

――牧野信一へ――

――まきのしんいちへ――

初出:「若草 第一四巻第三号」1938(昭和13)年3月1日

書き出し

私は南の太陽をもとめて紀伊の旅にでたのです。友達の家の裏手の丘から、熊野灘が何よりもいい眺めでした。このあたりは海外へ出稼ぎに行く風習があります。それゆゑ変哲もない漁村の炉端で、人々は香りの高い珈琲をすすり、時には椰子の実の菓子皿からカリフォルニヤの果物をつまみあげたりするのです。友達の家に旅装をといて、浴室を出ようとすると、夕陽を浴びた廊下の角から私の方を視凝めてゐる女の鋭い視線を見ました。私の

2020/11/03

19双之川喜41さんの感想

 紀伊の旅先の友の家で  仏像を 見たような 気がしたので  漁師に聞いてみると  あれは  アイノコで 父無し娘で  白痴を妻にしたのだと言われるけど 判然としないうちに 旅を切り上げる。 雰囲気は 伝わると感じた。

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