青空文庫

「家康」の感想

家康

いえやす

初出:「新世代 第二巻第一号」新世代社、1947(昭和22)年1月1日

坂口安吾30

書き出し

徳川家康は狸オヤヂと相場がきまつてゐる。関ヶ原から大坂の陣まで豊臣家を亡すための小細工、嫁をいぢめる姑婆アもよくよく不埒な大狸でないとかほど見えすいた無理難題の言ひがかりはつけないもので、神君だの権現様だの東照公だのと言ひはやす裏側で民衆の口は狸オヤヂといふ。手口が狸婆アの親類筋であるからで、民衆のかういふ勘はたしかなものだ。けれども家康が三河生来の狸かといふと、さうは言へない。晩年の家康は誰の目

2023/10/11

00813f8b221dさんの感想

坂口安吾が家康は到底天下人の器量ではない凡人だと断じ、否定的に論じた作品。 「家康は老獪な狸親父だった」とする世間のイメージに対し「いや、家康はそんな大した人物ちゃうで」というのが安吾の主張らしいが、どちらにせよ家康の擁護にはなっていない。笑 結局のところ、家康の評価が見直されるのは山岡荘八『徳川家康』のヒットを待たなければいけないが、安吾以前にも家康凡人説を提唱した人はいたのだろうか?

2022/08/16

915158c20effさんの感想

家康の人となりが解りやすくリーダーとなる資質は強かったりだけでなく義理と恩に熱い日本人らしい人柄なためなのかと感じました

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