青空文庫

「わが血を追ふ人々」の感想

わが血を追ふ人々

わがちをおうひとびと

初出:「近代文学 第一巻第一号」1946(昭和21)年1月10日

坂口安吾27

書き出し

その一渡辺小左衛門は鳥銃をぶらさげて冬山をのそ/\とぶらついてゐる男のことを考へると、ちようど蛇の嫌ひな者が蛇を見たときと同じ嫌悪を感じた。この男が鳥銃をぶらさげて歩くには理由があるので、人に怪しまれず毎日野山を歩き廻るには猟人の風をするに限る。この男は最近この村へ越してきて、それも渡辺小左衛門を頼つて、彼の地所を借りうけた。名目は小左衛門の小作であるが、畑などは耕さぬ。毎日鳥銃をぶらさげて諸々方

2020/12/27

19双之川喜41さんの感想

 天草あたりの切支丹達も  大いなる方の 血を求めることが とりもなおさず 希望と 絶望の狭間を 駆け抜けることであることは  よく 承知していたところであろう。 雪崩を打って 追いかけたものは 果たして  何であったのかと感じた。

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