青空文庫

「牛乳と馬」の感想

牛乳と馬

ぎゅうにゅうとうま

初出:「思索」1949(昭和24)年11月

書き出し

橋のところで、わたしは休んだ。疲れたわけではないが、牛乳の一升瓶をぶらさげてる、その瓶容れの藁編みの紐が、掌にくい入って痛かった。どうせ急ぐこともない。牧場の前の茶店まで、家から一キロ半ほどの道を、散歩のつもりで往復するのである。九月にはいると、この高原はもうすっかり秋の気分。咲き乱れた女郎花にまじって、色とりどりの秋草が花を開きかけている。避暑客も少くなり、道行く人もあまりない。あたりの空気がす

2022/03/03

19双之川喜41さんの感想

 姉の病気療養のため  母と 妹の3人が  高原に 滞在しており  定期的に 購入している 牛乳の缶を 馬の蹄にかけられたところから  物語は始まる。 馬の男は  実は 戦地で亡くなった 姉の 恋人の 親しい戦友であり 姉への伝言を 託されており 全てを忘れて 新しい生活を始めるようにと 言付けを  姉に伝える。 詩情あふれると感じた。

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