青空文庫

「ジャン・クリストフ」の感想

ジャン・クリストフ

ジャン・クリストフ

02 改訳について

02 かいやくについて

書き出し

「ジャン・クリストフ」は、初めカイエ・ド・ラ・キャンゼーヌ中の十七冊として発表され、次で十冊の書物として刊行されていたが、一九二一年に、改訂版四冊として再刊された。そのさい作者は、この長編の全部にわたって、至るところに多少改竄の筆を加えている。自作を疎かにしない作者の気質がそこに見らるるとともに、また、この作品が作者にとっていかにも親愛なものだったことが察せらるる。私は今機会を得て、旧版による旧訳

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