青空文庫

「待つ者」の感想

待つ者

まつもの

書き出し

待つ者豊島与志雄少しく距離をへだてた人家の、硝子戸のある窓や縁先から、灯火のついている室内を眺めると、往々、おかしなことを考える。じかにまざまざと見えるのではいけない。多少の距離と硝子戸などで、室内の灯火と物象とがぼかされ美化され、人影はくっきり浮出しながらその人物は分らない、それくらいの程度がよい。そうした室内の遠望のうち、最も面白いのは、食膳と臥床である。或る自然主義の大家ならば、人は起きて食

2020/08/08

19双之川喜41さんの感想

 本当に書きたいことが 如何に 僅かであり しかも 下らないことばかりを 多く 書いたり しなければならないかを 自省を込めて 記している。太宰が 長兄から 同様の事を 指摘されたことを ふと思い出してしまった。

2016/08/22

芦屋のまーちゃんさんの感想

「死の権利をも自ら放棄した者」とあるが、死ぬことすらできないキルケゴール的絶望、死に至る病を患った者という意味なのか? それにしても、勝手な父親だ! そんな父の帰りをひたすら待っている子がいるなんて! 不憫でならぬ! 食事や寝床が主人の帰りを待つのはどうぞ勝手に空想してくれたまえ! 帰らぬ父(チャン)を待つなんて可哀想な 大吾郎!

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