青空文庫

「話の屑籠」の感想

話の屑籠

はなしのくずかご

書き出し

話の屑籠豊島与志雄田舎の旧家には、往々、納戸の隅あたりに、古めかしい葛籠が、埃のなかに置き忘れられてることがある。中に何がはいってるか分らないままで、誰の好奇心も惹かずに、ただ昔から其処にあったという理由だけで、相変らず其処に在る。それを誰も怪しまない。葛籠自身も怪しまずに、平然と埃に埋もれている。そして或る日、誰かが、偶然に、全く何の理由もなく、その蓋を払って、中を瞥見してみようものなら、ばかば

2022/02/14

19双之川喜41さんの感想

 唐人お吉を 蘇生させた村松氏▫十一谷氏は 反古から 拾い上げたものが 面貌をよく伝えたと語ったという。 創作の課程は 一種の溶鉱炉の過程であり 原鉱石は形体を止めないと言う。 筋立てだけを追っても  詩情のある文章とはならないということか。

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