みなみさんのこいびと
――「小悪魔の記録」――
――「こあくまのきろく」――
初出:「中央公論」1936(昭和11)年4月
書き出し
一少しいたずら過ぎたかな?だが、まあいいや。その朝、室の有様は、おれの気に入った。窓に引かれてる白いカーテンを通して、曇り日らしい薄明りが空の中に湛え、テーブルの上のスタンドの電燈が、いやにぼんやりしていた。殆んど何の装飾もない白いだだ広い室……。窓寄りのベットに、南さんが、顔まで毛布をかぶり、長髪を枕の上に乱して、死人のように眠っていた。テーブルのスタンドのわきには、帽子、カラー、ネクタイ、紙入…
19双之川喜41さんの感想
狂言回しは 小さな悪魔らしいけど 姿が見えるのか 見えないのか 神出鬼没なようなところもあり ハッキリしない。 童話と小説を 無理やりくっ付けた 趣向のようでもあり 狙いは判りにくい ように感じた。