青空文庫

「弱者の糧」の感想

弱者の糧

じゃくしゃのかて

太宰5

書き出し

映画を好む人には、弱虫が多い。私にしても、心の弱っている時に、ふらと映画館に吸い込まれる。心の猛っている時には、映画なぞ見向きもしない。時間が惜しい。何をしても不安でならぬ時には、映画館へ飛び込むと、少しホッとする。真暗いので、どんなに助かるかわからない。誰も自分に注意しない。映画館の一隅に坐っている数刻だけは、全く世間と離れている。あんな、いいところは無い。私は、たいていの映画に泣かされる。必ず

2025/07/25

艚埜臚羇1941さんの感想

  太宰は 船橋の 映画館で 「新佐渡情話」という 時代劇を 見て しみじみ 泣いた。黒川弥太郎に 泣いたかは わからない。翌日 その映画を 思い出して また 泣いたという。二度泣きは この映画 だけというけど だいたい 泣くことに しているらしい。いまだと ユー中風を 見て 泣くようなものか と感じた。

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