ふろくようのはなし
書き出し
中国山脈といっても、播磨と但馬の国境になった谷あいの地に、世間から忘れられたような僅か十数戸の部落があったが、生業は云うまでもなく炭焼と猟師であった。それは明治十五六年比の秋のことであった。ある日、一人の旅僧が飄然とやって来て、勘右衛門という部落でも一番奥にある猟師の家の門口に立って、一夜の宿を乞うた。その日、亭主の勘右衛門は留守であったが、女房と娘が出て見ると、二十六七の如何にも温厚そうな眉目清…
d4093fb4bdfbさんの感想
なかなかにつらい話。