おにびをおうぶし
書き出し
鶴岡城下の話であるが、某深更に一人の武士が田圃路を通っていると、焔のない火玉がふうわりと眼の前を通った。焔のない火玉は鬼火だと云う事を聞いていた武士は、興味半分に其の後を跟けて往った。火玉は人間の歩く位の速度でふうわりふうわりと飛んでいた。武士は其の時其の火玉を斬ってみたくなった。武士は足を早めて火玉に近づいて往った。と、火玉は物に驚いたように非常な速力で飛びだした。それと見て武士もどんどんと走っ…
9741e0063ebbさんの感想
何でも斬りたがる武士の傲慢。
652a80165a76さんの感想
斬ろうとした火の玉は婆さんの魂でした。 斬ってしまったら死んだのかしら。