青空文庫

「無題(九)」の感想

無題(九)

むだい(きゅう)

初出:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日

下宿生活作家の日常家族不和自己認識内省的孤絶鬱屈

書き出し

○温室の石井を呼びつける、m真中、右石井(若い方うなだれている)、左石井草の工合をきいているが妙にからんで「昨日よそへ行きましたら、カーネーションがのでんですっかりよく育って居りましたよさし木をしてねエ、あれは温室でなくても育つと見えますねえ」石「ずっと野天で生えているのをさし木すれば育ちます、種生はどうも……」やがて「奥さん、何かおこのみでこれを育てたいというような花がありましたら仰云って下さい

1 / 0