青空文庫

「つね子さんと兎」の感想

つね子さんと兎

つねこさんとうさぎ

初出:「小学女生」1921(大正10)年9月号

季節の移ろい童話的ファンタジー自然と人間の冥通叙情的希望

書き出し

--ある日、つね子さんが、いつものやうにお庭へ出て、兎来い兎来い赤い草履買つてやろ兎来い兎来い赤い簪買つてやろ兎来い兎来いぴよんこぴよんこはねて来いと、『兎来いの唄』をうたつて遊んでをりますと、『今日は、今日は』と云つて一疋の子兎が来ました。『まアお前は子兎ね』とつね子さんが云ひますと、『さうです。わたしは子兎ですよ。あなたのお唄が聞えたので参りました』と子兎はなつかしさうに云ひました。『あら、わ

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