青空文庫

「大菩薩峠」の感想

大菩薩峠

だいぼさつとうげ

09 女子と小人の巻

09 じょしとしょうじんのまき

初出:第九巻「女子と小人の巻」「都新聞」1918(大正7)年 5月2日~6月20日

中里介山139
下町風土奇人描写時代劇歴史的人物の描写懐古活気軽妙

書き出し

一伊勢から帰った後の道庵先生は別に変ったこともなく、道庵流に暮らしておりました。医術にかけてはそれを施すことも親切であるが、それを研究することも根がよく、ひまがあれば古今の医書を繙いて、細かに調べているのだが、どうしたものか先生の病で、「医者なんという者は当にならねえ、人の病気なんぞは人間業で癒せるもので無え」と言って、自分で自分を軽蔑したようなことを言うから変り者にされてしまいます。そうかと思う

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