青空文庫

「顔を語る」の感想

顔を語る

かおをかたる

初出:「スタイル」1941(昭和16)年6月号

自己認識虚構と真実身体描写内省的静謐

書き出し

どんなひとでも、はたからは、その人に似た人というものの話をきかされているだろうと思う。よく知っている者が、その似たというところの話されているのをきくと、案外、まるで似てもいないのに、とびっくりするようなこともある。私たちが互にひとの顔だちなどのどんな特徴をどうつかんでいるのかということは、一応はっきりしていそうでなかなかはっきり定ってしまえないものなのでもあろう。顔だちと、顔つきとは実に、微妙にか

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