青空文庫

「旭川から」の感想

旭川から

あさひかわから

小熊秀雄氏の印象

おぐまひでおしのいんしょう

初出:「法政大学新聞」1941(昭和16)年1月20日号

作家の日常回顧的文壇交友芸術家描写叙情的懐古静謐

書き出し

十何年か前、友達が或る婦人団体の機関誌の編輯をしていたことがあった。一種の愛国団体で、その機関誌も至極安心した編集ぶりを伝統としていたのであったが、あるとき、その雑誌に一篇の童話が載った。そんな雑誌としては珍らしい何かの味をもった小篇でその作者の小熊秀雄というひとの名が私の記憶にとどまった。北海道から送られて来る原稿ということも知った。つづけて二三篇童話がのって、次ぎの春時分の或る日突然その小熊秀

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