青空文庫

「歳々是好年」の感想

歳々是好年

さいさいこれこうねん

初出:「輝ク」1940(昭和15)年1月17日号

文明開化歴史的背景社会批評自己認識分析的回顧的希望

書き出し

新年というものについて抱く私たちの心持も、その年々によって様々ですし、一人のひとの生活の其々の時代によっても又おのずから、異った感想をもつものだということを、近頃感じて居ります。お正月という言葉で新年が考えられていた子供の時代からはなれて、二十歳前のころ、ほかの方たちはいかがでしたか、私にはお正月の形式的な挨拶だのしきたりだのが大変つまらないものに思われた時期がありました。お正月なんて、何がおめで

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