みさごのすし
書き出し
一「旦那さん、旦那さん。」目と鼻の前に居ながら、大きな声で女中が呼ぶのに、つい箸の手をとめた痩形の、年配で——浴衣に貸広袖を重ねたが——人品のいい客が、「ああ、何だい。」「どうだね、おいしいかね。」と額で顔を見て、その女中はきょろりとしている。客は余り唐突なのに驚いたようだった。——少い経験にしろ、数の場合にしろ、旅籠でも料理屋でも、給仕についたものから、こんな素朴な、実直な、しかも要するに猪突な…
夜叉ヶ池
樹木とその葉
翔び去る印象
19双之川喜41さんの感想
笑い声が これだけ 延々と続く小説は 今までに 読んだことがない。 温泉宿を訪れた男の話しは 宿の御手伝いさん逹の描写も あいまって 職人芸を 彷彿とさせると感じた。