青空文庫

「若菜のうち」の感想

若菜のうち

わかなのうち

初出:「大阪朝日新聞」1933(昭和8)年2月5日

鏡花11
下町風土季節の移ろい静謐叙情的懐古

書き出し

春の山——と、優に大きく、申出でるほどの事ではない。われら式のぶらぶらあるき、彼岸もはやくすぎた、四月上旬の田畝路は、些とのぼせるほど暖い。修善寺の温泉宿、新井から、——着て出た羽織は脱ぎたいくらい。が脱ぐと、ステッキの片手の荷になる。つれの家内が持って遣ろうというのだけれど、二十か、三十そこそこで双方容子が好いのだと野山の景色にもなろうもの……紫末濃でも小桜縅でも何でもない。茶縞の布子と来て、菫

2024/04/24

19双之川喜41さんの感想

 春の山 修善寺の温泉宿の 新井あたりで 蕨狩り 秋には 小さな子供に 柿 頂戴なと 唐突に 話しかけ 子供達を びっくりさせる。肩の力を抜いて 書いた 文にも 微かに 大作の気配が 忍ばれるのが 面白いと感じた

2022/03/10

阿波のケンさん36さんの感想

伊豆の修善寺の春と秋を小さい子供を絡めて描いたものだが言葉が過剰だ。淡々と描けばいいのにと思える。 

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