青空文庫

「たき火」の感想

たき火

たきび

少年の日常静謐叙情的憂鬱

書き出し

北風を背になし、枯草白き砂山の崕に腰かけ、足なげいだして、伊豆連山のかなたに沈む夕日の薄き光を見送りつ、沖より帰る父の舟遅しとまつ逗子あたりの童の心、その淋しさ、うら悲しさは如何あるべき。御最後川の岸辺に茂る葦の枯れて、吹く潮風に騒ぐ、その根かたには夜半の満汐に人知れず結びし氷、朝の退潮に破られて残り、ひねもす解けもえせず、夕闇に白き線を水ぎわに引く。もし旅人、疲れし足をこのほとりに停めしとき、何

2024/05/03

8eb05d040692さんの感想

たき火の描写は見事

2021/08/11

bc43847ac151さんの感想

不思議な話だが、火や海の描写が豊かで、光景が自然と目に浮かぶ。

2019/11/06

19双之川喜41さんの感想

 少年達の たき火は 燃え上がらない。 湾を 隔てて 伊豆の火は 望見できる。 遊びに飽きて 子等が 置き去りした火に 旅の翁が 暖を取る。 日本画を 文章にしたような 趣にみちていると感じた。

2016/10/27

6bccc44b3611さんの感想

速水御舟の火舞を彷彿させる文章で老人の若い頃の思い出と喜んでいる姿は万人共通の郷愁を感じさせ国木田独歩の人間愛を感じさせる文章に脱帽。

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