青空文庫

「独本土上陸作戦」の感想

独本土上陸作戦

どくほんどじょうりくさくせん

――金博士シリーズ・3――

――きんはかせシリーズ・さん――

初出:「新青年」1941(昭和16)年7月

海野十三28
探偵小説時代的背景異国情緒科学的手法怪奇緊迫軽妙

書き出し

1およそ新兵器の発明にかけては、今日世界に及ぶものなしと称せられる金博士が、とつぜん謎の失踪をとげた。おどろいたのは、ここ上海市の地下二百メートルにある博士の実験室に日参していた世界各国の兵器スパイたちだった。実験室は、きちんと取片づけられ、そして五分置きに、どこからともなくオルゴールが楽の音を響かせ、それについで、“余は当分失踪する。これは遺書である。ドクトル金”と、姿は見えないが、特徴のある博

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