まつのやろはち
初出:「サンデー毎日」1934(昭和9)年6月3日~10月28日
書き出し
水引竹刀一「こんどの冬の陣には、誰が、初伝を取るか」「夏の陣には、俺が日記方(目録取り)に昇格ってみせる」などと門人たちは、その日を目あてに精錬していた。暮の十二月二十五日と、中元の七月十日とが入江道場の年二回の表彰日なので、修業の半期半期を、門人たちは、夏の陣、冬の陣、と呼びわけて免許取りの早さばかり競っていた。道場は、一ツ橋門内の藩邸にあって、門生はもちろん、一ツ橋家(徳川慶喜)の家中の子弟に…
93acfa619850さんの感想
破滅的な露八に共感する部分もあれば、反発する部分もあり、読後感は複雑な心境です。 でも、最後まて飽きることなく興味深く読むことが出来ました。