青空文庫

「砂糖・健忘症」の感想

砂糖・健忘症

さとう・けんぼうしょう

初出:「婦人民主新聞」1948(昭和23)年1月12日号

女性解放戦争描写社会批評分析的憂鬱

書き出し

年の暮れに珍しくお砂糖の配給があった。一人前三〇グラムを主食三三グラムとひきかえに、十匁を砂糖そのものの配給として配給され、久々であまいもののある正月を迎えた。お米とひきかえではねえ、と云いながら、砂糖を主食代りに配給されることについておこった主婦はなかった。きょう新聞をみると、政府は主食代用を主な目的としてフィリッピンその他から砂糖を五十五万トン輸入することになったと出ている。いまの東京の、疲労

1 / 0